うさぎがスプレー行為をするのはなぜ?メスでもおしっこを飛ばす時も

ある日突然、お部屋をうさんぽ中におしっこを撒き散らして飛ばしまくる…このうさぎがおしっこを飛ばすことを「スプレー行為」と呼びます

叱っても、おしっこの汚れを掃除してもスプレー行為がとまらず、戸惑う飼い主さんもいることでしょう。

ただスプレー行為は普通のおしっことは違う、本能からくる行為なんです。今回は、そんなうさぎのスプレー行為の理由や、その対策について解説します。

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うさぎがスプレー行為(おしっこ飛ばし)をするのはなぜ?

スプレー行為は縄張りを主張する時のマーキングや、発情期に求愛行動をする時などにおこなうことがあります。

また、飼い主に向かっておしっこを飛ばしたりすることも。うさぎはなぜスプレー行為をするのでしょうか。その理由はいくつかあります。

うさぎがおしっこを飛ばす理由
  • 縄張りを広げるためのマーキング
  • 求愛行動のため
  • 攻撃するため
  • キツい匂いを上書きするため

縄張りを広げるためのマーキング

うさぎがおしっこ飛ばしをするのはなぜ?

お部屋の至る所におしっこを飛ばして困っている…そんな飼い主さんは結構います。

自分の縄張りを広げるためにせっせとおしっこを飛ばして匂いづけ、これはオスのうさぎに多くみられます。

うさぎを多頭飼育している場合だと、より縄張り意識が強くなる傾向があるので、もしスプレー行為がひどくなるようなら部屋を分けることも考えた方がいいかもしれません。

求愛行動のため

うさぎがスプレー行為(おしっこ飛ばし)をするのはなぜ?

オスのうさぎは、発情期に気に入ったメスにプロポーズするときにスプレー行為をすることがあります。相手が人間でも、好みの女性にかけることも。

攻撃するため

嫌なことをされた時におしっこを飛ばして攻撃してくることもあります。また、恐怖でパニックになると、あたり構わずおしっこを撒き散らす子も。

もし、爪切りなどうさぎにとって苦手なことをしている時にスプレー行為をしたら、少し様子をみて落ち着かせてあげてください。

キツい匂いを上書きするため

うさぎがおしっこ飛ばしをするのはなぜ?キツい匂いを上書きするため

お部屋に香水などのキツい匂いを発するものがある場合は、うさぎさんはスプレー行為で自分の匂いに上書きすることもあります。

うさぎは嗅覚が人間の10倍以上あるので、香水やアロマなどキツい匂いのするものは避けてください。

▼うさぎの飼い主は特に気をつけてほしい匂いを解説しています。

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メスのうさぎでもスプレー行為をします

おしっこを飛ばすスプレー行為はオスだけでなく、一部のメスのうさぎにもみられます。

特にメスの中でも縄張り意識の強い子ほど、スプレー行為でマーキングをする傾向があります。

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スプレー行為はいつからいつまで続くの?

うさぎのスプレー行為は、個体差はありますが、性成熟期※を過ぎたあたりから始まります。

性成熟期とは、子供が産める体になる状態の時期で、その頃から「縄張り意識」が芽生え始め、マーキングの一種であるスプレー行為をし始めるようになります。

大人になって、シニア期(5才くらい〜)になると落ち着きがでてくるので、スプレー行為も徐々に少なくなってきます。

ただ、個体差がありメスでもスプレー行為がひどい子や、オスなのにあまりしない子など様々です。

※うさぎの性成熟期とは?

性成熟期とは動物が生殖可能な状態になる時期。うさぎのオスで生後6-10ヶ月、メスで生後4-8ヶ月頃で性成熟期が訪れます。早熟な場合は3ヶ月くらいで訪れることも。

参考:アニコムHP「​​うさぎの繁殖生理学」より 

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うさぎのスプレー行為をやめさせることは可能?

「普通のおしっこはちゃんとトイレでできるのになんで?」と思っている飼い主さんもいるかもしれませんが、スプレー行為は本能でやっています。

なので、やめさせるしつけをするのは難しいですが、できるだけしないですむ努力は可能です。

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うさぎのスプレー行為の対策とは

【対策1】おしっこの匂いは即消臭を!

うさぎのおしっこ飛ばしはしつけで治せる?

どうせ毎回するからと、おしっこの匂いを放っておくと、うさぎさんは「そこにおしっこしていいんだ」とトイレと勘違いしてしまいます。

スプレー行為でおしっこをした場所はすぐに消臭しておきましょう。

【対策2】うさぎの行動範囲を制限

うさぎのおしっこ飛ばしはしつけで治せる?

スプレー行為を落ち着かせる対策として、うさぎが自由にいけるスペースを制限することもひとつです。

うさぎがお部屋を自由に行動できると、全てが「自分のもの!」と思い込んでしまうので、飼い主さんが少し家具を移動させたり掃除すると「気に食わない!」と感じておしっこを飛ばすことがあります。

これは狭いスペースに閉じ込めるということではなく、うさぎ専用の遊び場スペースをペットサークルなどで作ってあげて、その中で遊ばせたり生活させてみるのもいいでしょう。

明確な縄張りができることで、スプレー行為は落ち着くこともあります。

【対策3】飼い主に対してスプレー行為をする場合

もし飼い主さんに向かっておしっこ飛ばしをする場合は、毅然とした態度をとりましょう。ただ大きな声で叱るのは怯えてしまい逆効果なので、語尾を強めに「だめ!」と言ってみてください。

また、うさぎの足ダンくらいの強さで床を手でタップするのも、「だめ!」と伝える方法の一つです。

【対策4】去勢・避妊すれば落ち着くことも

うさぎのおしっこ飛ばしはしつけで治せる?

他にも、去勢手術でスプレー行為が落ち着くこともあります。ただ個体差があり、去勢してもおしっこを飛ばしたりする子もいます。

もし去勢・避妊手術を受けるのであれば、その前に信頼できるかかりつけの獣医さんに相談してみてください。

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まとめ:スプレー行為はうさぎの本能です

おしっこ飛ばしはうさぎの本能です

うさぎのおしっこ飛ばしは、本能で行っている行為です。飼い主や大事な家具におしっこを飛ばしてしまっても、怒ったり叱ったりしないであげてください。

大人(〜シニア)になって落ち着きがでればほとんどの子はおさまりますので、思春期の数年は消臭スプレー片手にあたたかく見守ってあげてほしいです。

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