【うさぎのペレット徹底解説】選び方、成分の見方から注意点まで

色んな種類のペレットが売られていて何を選べばいいかわからない…。
うちの子に合っているペレットって何?

そんなペレットで悩んでいる飼い主さん、意外と多いのではないでしょうか。

ペレットの選び方は、成分表を見るのが大切
成分を理解できれば、うさぎの成長や年齢にあったペレットが選べます。

でも成分って聞くと難しそう…。

そんな方でも大丈夫!
今回は、うさぎの食事栄養についての文献や獣医HPから情報をまとめ、成分や選び方のポイントを分かりやすく解説

お家のうさぎさんに合わせたペレットを選んであげましょう。

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うさぎにとってペレットの意味とは?

うさぎにとってペレットとは、牧草だけでは補えない栄養バランスをサポートする、いわば栄養補助食という意味があります。

タンパク質やビタミン、ミネラルなど、うさぎの健康をサポートする含まれている一方で、ペレットを固める「つなぎ」としてグルテン(小麦粉など)が含まれていて食べ過ぎはNG

なぜうさぎはグルテン食べ過ぎNG?

なぜうさぎはグルテン食べ過ぎNG?
小麦粉, イメージ

グルテンとは、小麦粉に水を加えてこねることでできる成分のこと。
グルテンは、うさぎが胃や腸で消化するのに負担となってしまいます。

一定量を守っていれば問題ありませんが、ペレットのドカ食いや消化器官が弱っている時に食べると消化不良を起こし、うっ滞や腸炎などのリスクが。

たなか
たなか

ペレットは量を守り1日2回に分けて与えると◎。

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うさぎのペレットはどうやって選ぶの?

うさぎのペレットはどうやって選ぶの?

うさぎにとっていいペレットを選ぶポイントは、成分や原材料、賞味期限などの表示がきちんと書いてあり、かつ下記に当てはまっているものがおすすめ。

※成分の割合は、成長期や高齢期などで変わってきます。

【良いペレットの選び方】
  • タンパク質が多すぎず、繊維質が多いもの(目安は、粗タンパク12%、粗繊維20~25%、脂肪2~3%
  • 大人になれば成分のカルシウム値は0.8%以下
  • 甘い成分は不要
  • ハードとソフトは好みで選ぶ
  • 年齢を考えて選ぶ
  • アルミ袋・脱酸素剤が入っている

(参考:よくわかるウサギの食事と栄養 誠文堂新光社/日本コンパニオンラビット協会 「ウサギのペレットの選び方」より)

うさぎの年齢・成長期に合わせた成分やタイプを選ぼう

うさぎの年齢・成長期に合わせた成分やタイプを選ぼう

幼児期、高齢期や妊娠中など、うさぎの年齢や成長期によっても必要な成分が変わってきます。

下記の成分の違いと、年齢やうさぎの状態に合ったものかをチェックしましょう。

※病気・治療中のうさぎは獣医の指示に従い選んでください。

ペレットの主原料(アルファルファ/チモシー)

うさぎの年齢・成長期に合わせた成分やタイプを選ぼう

アルファルファ
マメ科のアルファルファはタンパク質とカルシウム成分が多く、嗜好性が高いのが特徴。
チモシーと比べカロリーも高めです。
>>子うさぎや妊娠出産中のうさぎ、病弱な状態のうさぎ向きです。

チモシー
チモシーは、アルファルファと比べタンパク質・カルシウムが低くヘルシーです。
>>ダイエット中のうさぎや、大人のうさぎであればこちらを選ぶのが一般的です。

たなか
たなか

尿結石になりやすい子、太っている子はアルファルファ成分のものは避けた方が◎

ペレットの繊維質(粗繊維)

チモシー固形、ペレットの繊維質(粗繊維)

繊維質はペレットを選ぶ上でとても大切なポイント。

パッケージの成分表に「粗繊維」と書かれたものが、繊維質の割合です。

目安は粗繊維:20~25%のものを選ぶと良いですが、子ウサギ用や高齢うさぎ用のペレット(主にアルファルファが主原料のもの)は粗繊維の割合が少し低くなっています。

グルテンフリー

グルテンはうさぎの消化に良くないとお伝えしましたが、中にはグルテンフリーのペレットも。

ただし、小麦粉の代わりにタピオカ等のでんぷんを使用しているので、あまり違いがないという専門家も。

ペレットの硬さ

ペレットは通常、ソフトタイプとハードタイプの2種類あります。

ソフトはふにゃっとしているわけではなく、「サクサク」という感じ。
硬いからといって成分に大きな違いがあるとは言えません。

柔らかくても配合されている繊維質が多いのが選ぶポイント
あとは、その子の好みに合わせて選んであげましょう。

ただし、ハードタイプは臼歯に負担がかかるので、歯にトラブルがある子や高齢うさぎはソフトタイプが食べやすくて負担も少なく◎

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ペレットの与え方・注意点

うさぎへのペレットの与え方・注意点

ペレットの基本的な与え方(割合)

うさぎは基本的に、牧草よりもペレットの食べがいいので、一度にたくさん与えるとドカ食いしてしまう子も。
ペレットは量を守り、1日2回に分けて与えてドカ食いを防ぎましょう

覚えていて欲しいのは、牧草中心の食事が何より大切だということ。
ペレットをたくさん食べて牧草を食べなくなってしまうのは本末転倒です。

野菜を与えるときのバランスグラフ、ペレットの基本的な与え方(割合)
理想的な食事バランス例

牧草をあまり食べないという子は、チモシーの種類や他の牧草も試してみて。
うさぎがチモシーを食べない時の原因と対処法|食べやすい牧草12選の記事でくわしく解説しています。

新しいペレットへの切り替え方

うさぎは、「いつも食べているもの」にとても敏感。
急に全部のペレットを別の種類に変えると食べなくなってしまう子も。

新しいペレットに切り替える時は、まずは少量ずつ、いつものペレットに混ぜて与えてみましょう。
例えば、最初は5gから、残さず食べれたら次は10g…などと1〜2週間かけて少しづつ変えていくのが理想。

新しいペレットだけ残してしまう時は、いつものペレットと一緒に砕いて混ぜてあげると、食べてくれやすいです。

新しいペレットに変えた時は糞に注目

新しいペレットに変えた時はうさぎの糞に注目

新しいペレットに変えたときは、しばらくうんちの形をよく観察してみて。

いつもと違う形、大きさの糞になっていると繊維質が足りなかったり、消化がよくない場合も。

【 いい糞(フン)の特徴 】
  • 盲腸糞が柔らかくブドウの房っぽい形
  • 糞の形が一定
  • 糞の大きさがある程度ある
  • 糞どうしが毛で繋がっていない
  • 糞はいつもと同じような量を出している

色んな種類のペレットを与えるメリット

ペレットは色んな種類のものを食べれるようにしておくのがいいでしょう。

なぜなら、いつものペレットしか食べないという場合、災害時やそのペレットが廃盤になってしまった時に、「いつものしか食べてくれない」リスクが

日頃から、色んな種類のペレットの味を覚えてもらうよう、たまには違うペレットにトライしてみて。

他にも災害に備えた準備については 【うさぎの防災】徹底解説!おすすめ避難グッズや防災訓練など の記事で詳しく解説しています。

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高齢うさぎにおすすめのペレット3選

シルバーブルーム

ペレットの特徴

臼歯ケア、噛み合わせやオーラルケアを考えたペレット。
純植物プラセンタエキス配合で、アンチエイジングや免疫力UPにも◎

4〜6歳のシニアうさぎさん向け。

年齢4歳〜6歳
成分■粗たんぱく  14%~16%
■粗脂肪      3%~4%
■粗繊維    18%~21.5%
■粗灰分     6%~7.5%
■水分      3%~4.5%
■カルシウム  0.5%~0.6% など
主原料の牧草チモシー、イタリアンライグラス、バミューダグラス、クレイングラス
メーカー有限会社ウーリー

シニアステージ

ペレットの特徴

5歳を過ぎた高齢期のウサギ用のペレット。
チモシー牧草を主原料としたシニアステージは、カロリー控えめで繊維質を多く含んでいます。

りんごやパパイヤなど7種類のフルーツと野草の粉末を配合しているので、食欲がなくなってきたうさぎさんにも

年齢5歳〜
成分■たんぱく質:13.0%以上
■脂質:2.0%以上
■粗繊維:22.0%以下
■灰分:9.0%以下
■水分:10.0%以下
■カルシウム:0.6%以上 など
主原料の牧草チモシー、アルファルファ
硬さソフトタイプ
メーカー株式会社スマック

バニーセレクションプロ スーパーシニア

ペレットの特徴

7歳以上の健康が気になる超高齢ウサギ用のペレット。
チモシー牧草がメインなので、低カロリーで高繊維質。

グルテンフリーで、かつコエンザイムQ10や野草、グルコサミン、コラーゲン、乳酸菌など、高齢うさぎに嬉しい成分を贅沢に配合。

年齢7歳〜
成分■たんぱく質:15.0%以上
■脂質:2.5%以上
■粗繊維:22.0%以下
■灰分:9.0%以下
■水分:10.0%以下
■カルシウム:0.65% など
主原料の牧草チモシー
メーカーイースター株式会社
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まとめ

うさぎの食事についてお悩みの方は多いかと思います。

基本の食事は牧草メイン+ペレットの栄養補助、そして年齢や体調、その子に合わせたペレットを選んで健康的な食生活を目指してみて。

病気や健康トラブルがあるうさぎさんは、獣医師の先生とも相談してみてください。

【(復習)良いペレットの選び方 】
  • タンパク質が多すぎず、繊維質が多いもの(目安として粗タンパク12%、粗繊維20~25%、脂肪2~3%)
  • 大人になれば成分のカルシウム値は0.8%以下
  • 甘い成分は不要
  • ハードとソフトは好みで選ぶ
  • 年齢を考えて選ぶ
  • アルミ袋・脱酸素剤が入っている

参考文献:「よくわかるウサギの食事と栄養」誠文堂新光社

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