うさぎの体重が増えすぎて困っていたり、獣医さんから「ダイエットしてください」と言われてしまったことはありませんか。
今回は、うさぎが1日に食べる牧草やペレット、おやつの適切な量や回数、与え方などをご紹介します。
初めてうさぎを飼う方やうさぎの肥満で悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
うさぎの食生活のキホン
元々うさぎは草食動物で、草や木の皮、根っこなどを食べて暮らしていました。堅い草や木の皮の繊維を消化するための消化器官を発達させて生き抜いてきました。そのため、ペットとして飼われているうさぎでも消化器官の健康を維持するためには繊維質が欠かせないのです。
うさぎが健康を維持する上で、牧草中心の食生活にすることはとても大切です。また、ペレット(ラビットフード)は、牧草にない栄養が含まれている、いわば栄養補助食品。
基本的には、牧草とペレットがあれば必要な食事は十分です。
牧草を食べてくれない時はどうすればいいの
うさぎさんの食生活に欠かせない牧草。食べてくれないと困ってしまいます。
もし、食べない、食べが悪くなったと思ったらこちらの記事も参考にしてみてください。
»うさぎがチモシーを食べない!?原因と対処法|食べやすいおすすめ牧草12選
うさぎの食事の与え方は?
ペレットの与え方は?
ペレットはうさぎさんの活動時間に合わせて、1日2回、朝と夕方or夜に分けて与えるといいでしょう。特に1日のうちで最も消化の良い夜の時間帯に与えるといいと言われています。
また、食事は決まった時間に与えるようにしましょう。
決まった時間に与えることで、体内時計に食事の時間が刻まれて、食事時間の前になると消化酵素の分泌が活発になると言われています。
>> (参考) 【うさぎのペレット徹底解説】選び方、成分の見方から注意点まで
牧草の与え方、入れ替えの頻度は?
うさぎにとって牧草は欠かせないものです。牧草は好きなだけ食べれるように、常に補充してあげましょう。
牧草は放っておくと香りが落ちたり、湿気を帯びたりしてうさぎさんが興味をしめさなくなります。またホコリがついたり、梅雨の時期はカビが発生することもありますので、牧草入れに残っている古いものは定期的に捨てて、なるべく入れ替えてあげてください。
理想は毎日新鮮なものととり替えてあげた方がベストです。掃除の時に一緒に取り替えてあげてると忘れませんよね。忙しい方でも少なくとも3〜4日に1度は取り替えてあげてください。
» うさぎがチモシーを食べない時の原因と対処法|食べやすい牧草12選
水の与え方、水を変える頻度は?
うさぎのお水は、残っていても毎日交換してあげてください。
また、1日に1回は給水器の中を洗剤などでしっかり洗ってあげましょう。
給水器の中の水をそのまま放置するとバクテリアなどの雑菌が繁殖しやすくなり、病気の原因にもなります。高温多湿となる夏場は特に注意が必要です。
冬場でも、ペットヒーターの近くに給水器を設置している方は要注意です。水温が高くなると雑菌の繁殖の原因にもなりますので、こまめに給水器を洗ってあげましょう。
»うさぎの飲み水や飲む量・温度、給水ボトルを洗う頻度について
うさぎの一日の食事の適正量や回数はどのくらい?
ペレットの適正量は?
一日に与えるペレットの量は、適正体重の1〜3%が目安です。1.5kgのうさぎさんの場合は、15g~45gになります。大さじ1杯が約10g程度なので、大さじ1.5〜4.5ぐらいになります。
与えすぎると牧草を食べてくれなくなりますので、気をつけましょう。
ペレットは嗜好性が高く、「牧草よりペレットが好き」といううさぎさんも多いようですが、ペレットをあげすぎてしまい、牧草をあまり食べてくれなくなると肥満になってしまいますので気をつけましょう。
※適正量は、うさぎさんの種類、体型や体調によっても変わりますので、かかりつけの獣医さんと相談してみるのが安心です。
ペレットの回数やタイミングは?
ペレットは一日一回がおすすめです。一日のうちで、最も消化の良い夜の時間帯に与えるといいと言われています。
消化が早いと、次の食事やおやつまでの時間に余裕ができ、空腹を覚えてその間牧草をきちんと食べてくれるようになります。
牧草の適正量は?
牧草は、うさぎの消化器官の健康を保つ繊維質がたくさん。好きなだけいつでも食べさせてあげてください。
一日好きなだけ食べれるように牧草入れの補充を忘れずに。
おやつの適正量は?
既製品のおやつを与える場合は、パッケージに記載している量を守って与えましょう。
基本的な与える量の目安は、与えるものにもよりますが、適正体重の0.3%(体重1kgあたり3グラム)程度が適量と言われています。
おやつは、少量づつ与えて、なるべくペレットや牧草を食べ残さない範囲であげてください。
もし、うんちが小さいようならおやつの与えすぎで牧草を食べていない証です。おやつをあげすぎたなと思ったら、翌日のうんちの大きさを気にしてみるといいでしょう。
おやつは毎日与える必要はありません。あくまでも、うさぎさんと飼い主さんとのコミュニケーション手段の一つとして考えましょう。
体重2kgのうさぎさんだと、適正量は6gくらい。
果物りんごの大きさで言うとこんなに薄くなります。
生のりんごは糖分や水分量が多いので、与えすぎに注意しましょう。
野菜はたくさん与えてもいい?
お野菜は果物と違い、糖分が少ないですが、与えすぎると過多でお腹を壊したり、牧草を食べなくなってしまうので注意。
野菜によっても「シュウ酸」が多いホウレンソウ等は注意が必要。
(※カルシウムとシュウ酸は結合して尿結石になるリスクがあるので)
また、カルシウムが多い野菜(小松菜、パセリなど)も食べ過ぎに注意です。
ただ、野菜は栄養&水分も摂取しやすいので、高齢で食欲がない子や水をあまり飲まない子にはいいかもしれません。
野菜を与えるときは、7(牧草):2(ペレット):1(野菜)ぐらいにしておいて、翌日のうんちの状態で量を調節してみてください。
※食べてはいけない野菜、食べすぎ注意な野菜も事前にチェックしておいて!
>> ダメ絶対!うさぎが食べてはいけない野菜【中毒や消化不良に要注意】
>> うさぎが食べられる野菜【食べすぎ注意な野菜も!】
おやつの回数やタイミングは?
おやつは何回に分けて与えても大丈夫ですが、与えすぎには注意です。
おやつを与えるタイミングとしては毎日決まった時間に与えるよりも、サプライズとして与えるのがオススメ。サプライズでもらった方が喜びが大きくなり、飼い主さんへの好意もアップします。
逆に、毎日決まった時間に与えると肥満の原因になったり、「なんで今日はもらえないの?」と催促されることもあります。牧草+ペレットの食生活を基準に、おやつはたまに与える程度でOK。
※おやつをたくさん与えてあげたい方:
ヘルシーで体に良い生牧草がおすすめ。
市販の生牧草栽培セットは土と種、容器が全てセットなのでおうちで簡単に育ちます。
»うさぎの生牧草がお家で食べ放題?大麦若葉栽培セットをレビュー
子ウサギはおやつを与えるタイミングに注意して
生後まもない仔ウサギにおやつを与えると、うまく消化ができずに消化器官の負担になってしまうことも。一般的には。生後3~4ヶ月を過ぎて、胃腸の状態が安定してから与えましょう。
バランスのいい食事とは?
うさぎさんの健康のことを考えて、ついいろんなサプリや野菜などを与えてはいませんか?
バランスの考え方で大切なのは足し算ではなく引き算。
栄養をとりすぎてないか、野菜やフルーツなどを余分に与えすぎていないかをまずは考えてみましょう。体にいいサプリでも、全てカロリーがゼロ!と言うわけではありません。
まず牧草+ペレットのみの食事を基本として、換毛期などのタイミングでサプリを与える、などメリハリをつけてみるのもいいでしょう。
うさぎに合ったペレットの選び方は 【うさぎのペレット徹底解説】選び方、成分の見方から注意点まででくわしく解説しています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
飼っているうさぎさんが健康で長生きしてもらうために、食事の量やタイミングなど、一度見直してみるのもいいかもしれません。
うさぎの食事については、こちらの記事でも解説しています
>> 牧草の種類について:チモシーを食べない時の原因と対処法|食べやすい牧草12選
>>ペレットの選び方:【うさぎのペレット徹底解説】選び方、成分の見方から注意点まで
>> 飲み水の量や温度について:うさぎが水を飲まない?飲む量や温度など徹底解説!
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