うさぎと仲良くなりたいのに、なぜか怖がられてる。
近づくと足ダンされる。
うさぎに怖がられる人には、特徴があります。
この特徴に当てはまっていると、うさぎとの信頼関係が築けずに、なかなか懐いてくれないことも。
無意識にうさぎさんを怖がらせる人になっていないかチェックしてみて。
急にうさぎの背後や頭上から近づく
うさぎの視野はほぼ360°あると言われていますが、死角になって相手が見えづらい角度があります。
うさぎの見えづらい位置はこんな感じ↓
近づくと逃げたり、急に足ダンされたりする人は、うさぎの死角から近づいて驚かせてしまっているかも。
うさぎとスキンシップをとりたいときは、まずうさぎの目の真横から、できれば姿勢を低くしてゆっくりと近づいて。
優しく声をかけながら近づくのも、安心させるコツです。
>>(参考)【うさぎの見え方】視野&視力ってどれくらい?色は見えるの?
香水や香りのきつい人
うさぎの嗅覚は人間の10倍以上あり、ちょっとした香水や香りなどもうさぎには強く感じられます。
うさぎにとって、匂いは大事な情報源。
危険な相手かどうか、食べれる物かどうかを匂いで分析します。
また、汗などの体臭から、相手が緊張しているか、リラックスしているのかさえ分かってしまうと言われています。
飼い主の体臭を覚えてもらうことは、うさぎと仲良くなる上でとっても大切。
なるべく無香料のものを使い、部屋の中では人工的な香りを避けましょう。(ルームフレグランス、線香などもNG)
香水などの人工的な香りは、ストレスの原因にも。
>>(参考)【嗅覚は人間の10倍!】うさぎがストレスを感じる匂いとは?
他の動物の匂いがする人
先ほどお伝えしたように、うさぎは鼻がよく、匂いから色んな情報を得ることができます。
うさぎは草食動物なので、他の動物の匂いはすぐに嗅ぎ分けます。
犬や猫などの肉食動物のニオイには特に敏感。
犬や猫に触ったときの匂いが手や服に残っていると、怖がって怯えてしまうことも。
犬や猫を触ったら、手を洗う、服を着替えるなどのニオイ対策をすると安心です。
動物病院でも、犬や猫と一緒の待合室だと(吠えていなくても)ニオイで怯えてしまうことがあります。
繊細な子は、うさぎ・小動物専門の病院にいくか、うさぎ専用の待合室がある病院だと安心できます。
大きな声や音を出す人
うさぎはとても臆病な動物。
なぜなら、自然界では簡単に肉食動物に捕まえられてしまう側の動物だからです。
また、うさぎの聴覚は人間よりも優れています。
急に大きな声を出したり、大きな音をたてたりすると、恐怖を感じてしまいます。
また、テレビなどの音量が大きいのもストレスにつながります。
音量には気をつけましょう。
うさぎをケージから出さない人
野生のうさぎは、森や野原を走り回る動物。
ケージの中に閉じ込められることは、本来うさぎにとってストレスです。
ケージから出して遊ぶ時間が極端に短い、または遊ぶ時間が確保できないと、ストレスがたまり精神的にも、健康にもよくありません。
人間と同じで、うさぎもストレスがたまると怒りっぽくなったり、安心して心を開いてくれません。
昼間は外に働きに出ている一人暮らしの方にはむずかしい問題だとは思いますが、なるべくうさぎがケージから出て、家のスペースのある場所で遊べる時間を増やしてあげてください。
最低でも1〜2時間、理想は半日以上、もしくは、ケージ周りをフェンスで囲って、いつでも出入りできるうさぎ部屋を作るのもいいでしょう。
外出が多い人
うさぎと一緒にいる時間が長いほど、より信頼関係が深まります。
外出したり、仕事でうさぎと触れ合えるのは朝と夜の少しだけ、なんて方は、うさぎが懐いてくれるまでより時間がかかります。
できれば休日は一緒に過ごしてあげたり、撫でてあげるなどのスキンシップの時間を長くとってあげてくださいね。
自分がかまいたい時だけかまう人
うさぎは猫のようにツンデレで気分屋な動物です。
「ナデナデして〜」と甘えたい時もあれば、放っておいてほしい時もあります。
特にメスのうさぎは自立心が強い傾向にあるので、無理矢理かまうと嫌がります。
うさぎが走ったりホリホリしたりと、何か行動しているときは、なるべく好きなようにさせてあげてください。
かまって欲しい時は、うさぎさんが自分から近づいて来てくれます。それを気長に待ちましょう!
うさぎが心を開くまでには時間がかかります
うさぎはとても臆病な動物。飼い主にも安心して心を開くのは、個人差もありますが数週間〜数ヶ月、長いときには1年以上かかることも。
お迎えしてからすぐ触ったり撫でたりすると、怖がらせストレスになってしまいます。
うさぎとの距離は少しづつ、時間をかけて縮めていって。
お迎えしてからの慣らし方はこちら↓
しつこく追いかける人
うさぎを追いかける行為はNG。うさぎが怖がってしまいます。
うさぎは、草食動物で、自然界ではたくさんの肉食動物に追いかけられてきました。
その恐怖心が本能にあるので「追いかける=狙われている」と感じてしまいます。
うさぎに来てほしい時は、ゆっくり近づくか、おやつで釣るのもおすすめ。
無理矢理抱っこも怖がります
SNSでうさぎを抱っこしたり、ダンスさせたりする姿をみると、うさぎは大人しくて人懐っこいイメージがありますが、これはかなり特殊。
本来、うさぎは抱っこされるのも苦手。本能的に恐怖を感じてしまいます。
抱っこは子ウサギの頃から慣らしていくことが重要で、かつ抱っこの仕方もスキルが必要。簡単にできることではないんです。
何をするにも「嫌がるのを無理矢理」はうさぎも飼い主もストレスがたまりますよね。
ご褒美におやつを与える、など少しづつ慣らしていく工夫をしてみて。
爪切りで抱っこが必要な時
爪切りで抱っこしたりする時はどうすれば…。
暴れるのを無理矢理抱っこするとケガにつながるので、慣れるまではうさぎ専用のグルーミングサロンで爪切りをしてもらうのが安心。
動物病院でもやってくれるところがあるので、定期検診のついでに利用してみては?
爪切りはサロンにおまかせしている飼い主さん多いですよ。
うさぎをわかったつもりでいる人
うさぎについての知識が不足している人ほど、怖がらせたり嫌われてしまう傾向にあります。
「犬や猫を飼っていたから動物は得意!」と謎の自信を持っている人も同じ。
そして知識不足な人ほど、うさぎについて分からないことをそのままにしていることも。
うさぎに懐いてもらうには、正しい飼い方や習性など、うさぎのことをもっと知ることが一番の近道です。飼い方の本は最低1冊は持っておきましょう。
また、うさぎについて深く知りたい、専門的な知識を身につけたい方は、資格をとるのもおすすめ。
【うさぎ小動物に関わる資格まとめ】でくわしく解説しています。
うさぎに暴力をふるう人
当たり前ですが、うさぎは暴力をふるう人は絶対に好きになりません。
怖がらせるどころか、二度と近づきたくない人間リストに入ります。
うさぎへの「しつけ」に暴力は全く必要ありません。
それどころか、飼い主との信頼関係がゼロになり逆効果。
直接の暴力でなくても、イライラしてケージなどを叩いたりするのも絶対にNG!
本当にやめてください。
もし、うさぎがケージの中でうるさくて困っている場合は、下記の記事を参考にしてください。
>>(参考)うさぎが夜うるさい時の対策や生活リズムを合わせる方法
まとめ
うさぎを怖がらないためには、うさぎの習性を知り、時間をかけて信頼を築くことが大切です。
嫌われる行動をとってしまうと、一気に信頼がなくなることもあるので気をつけて。
うさぎさんには、あなたしかいません。
本当は家族になりたい、仲良くなりたいと思っているはずです。
優しく見守るように、愛してあげてくださいね。